最初の環境
シェルターを出て3ヶ月。
シングルマザー子持ち、生活保護で
受け入れてくれる家はあまりなく。
風呂なし共同トイレの
単身者用しか借りられない？
住めそうなところがないんですがと
役所の方に言うと、
他のお母さんは、
共同トイレ風呂なしの
アパートに入りましたよ？
と、謎のマウントを取られる。
でも小さい子ども2人を
共同トイレ風呂なしで育て続けるのは
無理。と思い探し続けるも、
生活保護の家賃制限と、
流れ着いた土地の
家賃相場が見合わず、
ほぼほぼ断られていた。
安住の地も見つからないけど
申し込み時期もあるので、
保育園を先に見つけた後に、
家が見つかったため、
区を横断することになる程
離れてしまった。。。
毎日、雨でもチャリで2人を乗せて
立ち漕ぎで坂を登り、区を横断。
電動自転車、憧れましたね。
でも、子どもたちが
坂を登るたびに、
「がんばれ！がんばれ！マーマ！」と
応援してくれてましたし、
「今日習ったお歌はね。」と
歌ってくれたり、
「となりのとっとろーとっとーろ」と
子どもたちが歌ったら、
私が「トトロ！」と合いの手を入れて
力を合わせたりしてたので、
がんばれました。笑
家は、不動産屋さんのやり手な
担当さんが交渉上手な上に、
シングルマザーに寛大な大家さんがいて
ボロい一軒家の一階部分を貸してくれました。
ボロくても、私たちにとっては
初めてのお城です！！
押入れからツタが伸びてきたり、
ブレーカーもすぐ落ちるし
寒かったから、よく風邪も引いたけど、
やっと安心できるお家を見つけました。
子どもたちは、いまだに、
このボロ屋の生活
結構好きだった〜！と言います笑
お友達にも、ボッロいね！って
言われたけど、
気にしてなかったもんね！笑
たくさん楽しい思い出が詰まった
このボロ屋が立ち退きになるまで
お世話になりました。
保育園も、枠を一個増やしてくれて
家の近くの保育園に転園させてくれて
感謝感謝でした。
もうほんとに、全てに感謝をする。
ボロ屋と言われても、
あの暴力の毎日に比べたら、
全く辛くないですね笑
痛くも痒くもない！！
最強のメンタルを手に入れられますね。
リハビリをする
PTSDとはいえ、
メンタルクリニックなどには
通ってもいなかったし
通うという選択肢もなかったので、
自分で心のリハビリをと思って
していたこと。
自信がない。というのが1番だけど
今まで私は何をされてきたっけ？と考え、
思いついたリハビリは、
我慢をしない。ということだった。
例えば、今まで好きなものは
何も買えなかったし、
何でもかんでも許可が必要で
諦めていたので、
機嫌がよくて買ってくれたとしても
恩を着せられたものが
どれだけつまらないものか。。。笑
私の中で全てに制限が
かけてありました。
あ、食べたいな！とか
あ、読みたいな！とか
これ、着てみたいな。とか
なんでも！！
もう諦めなくて良いんです。
どんな欲望も満たすという
リハビリをしました。
ブランド品とかは全く興味がなく
欲望を満たすと言っても、
コンビニデザートとか雑誌とか
100均、ファストファッション
そういうものです笑
思う存分、自由を満喫しました。
デザート二個とか
一気に買っちゃって良いんですか？
みたいな笑
でも本当にそんな感じ！
本当に監獄から出所したみたい！！
すると、下ばかり向いてた私は
少しずつ自分を取り戻し始めて
空が大好きだった昔のように、
顔を上げるようになりました。
空を見る時間なんか、
ここ数年なかったですからね。
晴れてて幸せ。
お腹いっぱいで幸せ。
ゆっくり寝れて幸せ。
自由で幸せ。
笑えて幸せ。
子どもが寝てくれて幸せ。
もう暴力もなくて平和で
本当に幸せ。
今でも、毎日が本当に幸せです。
友だちができる
転々と逃亡していて、
ママ友もいなくて、
ずっと1人での子育てだったけど、
流れ着いた、この地の保育園で
ママ友ができました。
とても、すてきなママで
2人で韓国ドラマにハマって
2人でキャーキャー言いながら
ランチやお茶をするようになって
いつだってワンオペの私が
ぶっ倒れた時は、
保育園の送り迎えもしてくれたり、
本当にたくさん助けてもらいました。
本当の恋愛はもうしたくないけど、
疑似恋愛には韓国ドラマが
ちょうどいいな！と思い
韓国ドラマを見て
キュンキュンすることに笑
本物の男は怖いから、
これくらいがちょうどいい。
サイコがまだ追いかけてくる
家を出た日を、”私の独立記念日”と
設定したためか、
毎年、その日になると
サイコに追いかけられる夢を
必ず見た。
悪夢だってことにも気づかず、
夢の矛盾にも気づけず、
なんで、またここに居るの？
なんでまたこの家に戻ったの？
もう次は絶対に逃げられないよって
言ったじゃん！！って、
自分で自分を責めてる夢。
人質事件の時と全く同じ気持ち。
絶望の中、顔を歪めて目が覚めると、
ボロ屋の天井。
子どもたちも横でスヤスヤ寝てる。
あーよかった！！！！
本当によかった！！！
寝坊するほど、
悪夢を見入ってしまった。
この悪夢は、”私の独立記念日”が
”ある人の命日”に変わった日から
不思議と観ることは無くなった。
一緒に持ってってくれたのかな。
感謝しかないです。
本当に。
独立記念日などという
いらないルールを作って
DVの過去との接点を
無駄に作ってしまったのが原因ですね。
きっと。
こういうのは手放しましょうね！
この先の人生に全く必要ないから。
家を出た日とか
覚えておかなくていい！
リハビリ完了？！
リハビリを始めてから９年経った頃
健康的なボディに育った私は
あ、そういえば、
もうリハビリいらないかも。
そう、漠然と思いました。
じゃあ、ダイエットでもするか！
と思うが、今度は、
どうやって我慢ってするんだっけ？
という状態に。
いい感じに、
人間の欲望のままに生きれています！笑
しかし、肝心の心は
DVの話をすると、笑いながら
サイコパスをネタにできるのに、
それとは裏腹に、
手は冷たくなっていくわ、
震えるわ、
喉は強ばるわ、
呼吸は浅くなり、
動悸がすごくて、
血の気が引き、
若干パニックになりそうで
だいぶ気分が悪い。
そして後から気分が落ち込む。
全体的に気持ちが
過去に引き摺り込まれる。
全然、治ってないんですよね。
ただ、記憶に蓋をしただけで
根本的なものは、
何も乗り越えられていなかったんです。
9年経っても。。。
心の奥深くだけは、
あの時と同じでﾀﾋんだままでした。
もう大丈夫だって思ってたけどな。
過去の私が、まだ怯えて泣いている。
てか、わたし泣いてこなかったな。
涙も出なかったし。
DVは屈辱的で悔しい出来事だったけど
泣くことでは、なかったんだよな。
やっぱり、根本的なところに
向き合えてないんだよね。
これでは、まだ自分自身がバラバラだ！
いつか、自分の人生を映画にしよう！と
思いながらも何もしない毎日が過ぎる。
みなさんは
どんなリハビリをしていますか？
笑えてますか？
何年経っても、
呪縛から逃れられないですよね。
自分と向き合うって何？って感じですね。
1人ではなく、
一緒にリハビリを頑張りましょう！！
自分を取り戻したくないですか！？
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